ホテルQueenに行った。金曜の夕方、15分待ち。でも不思議と、ここなら待てると思えた。入口の自販機で買ったアサヒスープドライは370円。コンビニより高いけど、手に入る場所にあるってことがもう価値なんだと思う。缶を開けて、一口。炭酸が喉に当たるたび、一週間の疲れが少しずつほどけていく。
部屋に入って驚いた。壁がクロスじゃなくて、キッチンパネルみたいなつるっとした素材で敷き詰められている。なんだか新築マンションのモデルルームに迷い込んだような錯覚。こうやって空間って演出できるんだと学びがあった。
お風呂はシステムバスで、床はカラリ床だった。調べてみたらTOTOの製品で、乾きやすくてカビが生えにくいらしい。わざわざ頼まないとつけられない、特別感。そういうところに、このホテルの“気づかれない努力”が詰まっている。
部屋はちょっとだけタバコのにおいがしたけど、それも含めての「Queenらしさ」かもしれない。設備が新しいからこそ、長く大事にされていくんだと思う。
また来よう、って思った。思い出が一つずつ積み上がっていく場所って、そう多くない。Queenはそのひとつだ。今日の私は、ひとりで勝手に報われて、勝手に感謝して、そっと缶をゴミ箱に置いた。そういう小さな肯定が、意外と強く残る。