グランドホテルに来た。池袋のざわざわした街の真ん中に、ふっと南の島の気配を忍ばせたような場所だった。壁紙や装飾がどこかバリ島を思わせる。派手ではないけれど、空気がゆるやかに変わる感じがする。都会の中にある小さな異国、そんな印象だ。
部屋は必要なものがきちんと揃っている。お風呂はガラスタイルで清潔感があり、トイレもきれい。鏡やハンガー、洗面台といった設備もちゃんと整っていて、不自由はない。ベッドはふかふかで、横たわると体がすっと沈む。クロスも新しく、きれいに保たれていて、人が安心して体を預ける場所には、こういう清潔さがどれだけ大事かを思い出させてくれる。
池袋の喧騒からほんの少しだけ距離を置ける場所。ここなら、都会の真ん中でも静かに生きていけるかもしれない。そんな気持ちをふっと呼び起こしてくれる。
支払いはPayPayが使える。これがまた今の時代らしくて便利だ。しかも価格はそれほど高くない。便利さと、ちょっとした異国の気分。その二つが同居している。
バリの空気をまといながら、どこか懐かしい。池袋の中にある小さな休息。そんなホテルだった。