風俗で働いてみたいけど、風俗嬢の社会保険制度ってどうなっているのですか?
社会保険は大切なことよね。風俗嬢は普通の会社員などとは違い、お給料は完全歩合制なので個人事業主になるのよ。だから国民年金や国民健康保険の社会保険に入る必要があるわね。
社会保険とは病気や怪我、失業などで困ったときに、援助や支給を受けることができる制度のことです。
一般的な風俗嬢が入れる社会保険は、国民年金、国民健康保険、介護保険(40歳から)の3つです。 今回は、風俗嬢の社会保険と未加入のリスク、加入するメリットについて解説していきます。
風俗嬢が加入できる社会保険
風俗嬢が加入できる社会保険は国民年金、国民健康保険、介護保険(40歳以上)の3つです。
それぞれどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。
国民年金とは
国民年金とは、日本に暮らす20歳以上の方が加入する制度です。
厚生年金保険に加入していない方は、全員国民年金の加入者になります。
風俗嬢の中には国民年金を、払っていないという方もいるかもしれませんが、きちんと払うと老後に国から年金がもらえるようになります。
若いうちはあまり老後のことまで考えられないかもしれませんが、風俗はずっとできる仕事ではありません。
しっかりと老後のためにも国民年金を払っておきましょう。
国民健康保険とは
国民健康保険とは、他の公的な健康保険に加入していない人のための医療保険制度です。
国民年金保険に加入すると、怪我や病気をしたときに、病院や薬局で支払う金額が3割負担になります。
残りの7割は免除されます。
元気なのに毎月払うのはバカらしいと思う方もいるかもしれませんが、いざ自分が病気や怪我をしたときには、とてもありがたいと感じられる制度です。
例えば、入院したときは入院費が10割負担だと支払うのはとても大変ですよね。
しかし、国民健康保険に加入していれば、一定の金額を超えたら高額医療費として自己負担が限度額までとなります。
介護保険とは
介護保険は、40歳から加入する制度です。
まだ、若い風俗嬢にはあまり関係ないかもしれませんね。
40歳からは介護保険にも加入するということを忘れないでくださいね。
会社の保険に入る方法も
社会保険には、国民年金や国民健康保険だけでなく、厚生年金や他の健康保険もあります。
風俗のお店でも「社保完備」と求人に書かれているお店では、一般的な会社員と同じような社会保険制度に入ることができます。
正社員の人は、健康保険・厚生年金保険・介護保険・雇用保険・労災保険などの社会保険に入っています。
社保完備のお店では、健康保険や年金以外にも雇用保険や労災保険にも入れます。 それぞれどんな保険なのでしょうか?
雇用保険とは
雇用保険は、毎月一定額を支払うことで、失業時に失業保険が支給される制度です。
労災保険とは
労災保険とは、仕事中や通勤中に業務が原因で怪我や病気になってしまったとき、療養や休業する際に手当がもらえる制度です。
風俗店の社会保険は加入拒否できる?
せっかく稼いだお金が年金や健康保険の支払いで消えていってしまうのは悲しいもの。
社保完備のお店でも、できたら払いたくないと思う方もいるでしょう。
しかし、社会保険に加入するのは国民の義務ですので、会社の社会保険に入らなくても国民年金や国民健康保険には加入しなくてはなりません。
会社の社会保険ならば、会社が半分負担してくれるので、どちらがお得かと言うと、断然会社の社会保険です。
社会保険制度には、いざというときにさまざまなメリットがあるので、しっかりと支払うようにしましょう。
老後にもらえる年金の金額も国民年金と厚生年金では変わってきます。 未加入のリスクは、下記でより詳しく解説していきます。
社会保険未加入の風俗嬢はどうなる?
社会保険への加入は国民の義務であるとは言っても、実際加入しておらずお金を支払っていない方もいるのではないでしょうか?
未加入のままだとどうなってしまうのか詳しく見ていきましょう。
健康保険未加入だと…
健康保険に加入していないと病気や怪我で病院に行くと10割負担になります。
国民健康保険に加入していれば3割負担になるので、引越しや退職で保険に加入していない状態の方は、なるべく早めに市区町村の役場に行き、国民健康保険に加入しょう。
払わないと延滞金が発生するリスクもあります。
また、滞納が続くと高額療養費が、いざというとき支給されず全額自己負担になってしまうので、早めに対処しましょう。
国民年金未加入だと…
国民年金を払っていないと、老後にもらえる年金が減ってしまいます。
中には一円ももらえない方もいます。
長期間払わずにいると未納期間として確定してしまうので、払っていない方は早めに対処しましょう。
障害年金がもらえなくなる
身体障害者、精神障害者になったときに年金をしっかり支払っていると障害年金が支給されます。
国民年金や厚生年金に未加入で支払いがされていないと、もらえるはずだった障害年金がもらえなくなります。
元気なときはピンとこないかもしれませんが、実際に体や精神を壊してしまい、ハンデがある状態で働くのはとても大変なこと。
年金が降りれば、お金に対する安心感が変わってきます。
社会保険に加入するメリットとは?
社会保険に加入するメリットとはなんでしょうか。 ここからは社会保険に加入するメリットについて見ていきましょう。
医療費が安く済む
上記でも紹介したように、社会保険に加入していると病院や薬局での支払いが3割負担になります。
病気などで働けないとき、完全歩合制の風俗嬢の中には収入が途絶えてしまう方もいるでしょう。
そんなときに、病院にかかっても医療費が安く済むのは、とてもありがたいのではないでしょうか。
将来年金がもらえる
国民年金や厚生年金を払っていると、将来高齢者になったときに年金を受け取ることができます。
日本には年金だけで生活している高齢者もたくさんいます。 風俗のお仕事は年を取ってもできるものではありませんよね。
いざというときのためにしっかりと支払っておきましょう。
雇用保険に入っていれば
社保完備の風俗店では雇用保険にも入れてもらえます。
雇用保険の負担額は収入によって変わってきます。
雇用保険に加入していると失業したときに失業保険がもらえます。
労災保険に入っていれば
社保完備の風俗店では労災保険に加入することができます。
労災保険は会社が支払うものなので、支払の負担はありません。
仕事中や仕事が原因の怪我や病気には、労災がおります。
風俗嬢でも社会保険に加入しよう
社会保険にはいろいろな制度が含まれているんですね。しっかり支払っていざというときに備えておきたいですね。
それに、払わないと差し押さえられることもあるなんて知りませんでした。
そうね、しっかり支払っておいた方が自分のためにもなるのよね。
いざ年を取ったり、病気になったりしたときに、「あのとき支払っておけばよかった」と後悔したくないものよね。
今回は風俗嬢の社会保険について紹介しました。
風俗嬢でも社会保険には入れますし、会社に社会保険の制度がない場合は、国民年金や国民健康保険に加入するようにしてくださいね。
加入してしっかり支払いをしないと、年金がもらえなかったり、病気になっても高い入院費が払えなかったりと、あとあと後悔する羽目になるかもしれません。
自分の住んでいる市区町村の役場で手続きできるので、まずは足を運んでわからないことは相談してみましょう。