現時点で、コロナ予防の“特効薬”になり得る食材はありません。栄養士などが監修したネット記事で、「この食材・食事がコロナの予防にいい」と見かけることがあるでしょうが、それは真実ではないのです。
そもそも、新型コロナウイルスがどういう性質のウイルスかさえ解明されていません。ワクチンさえ、100%の感染予防効果を保証するものではないですよね。
にもかかわらず、なぜ、コロナ予防に効く食材がわかるのでしょう…?
そう、わかるはずがないのです。
今のわたしたちにできる“食生活の見直し”といえば、免疫力を高める食材を摂ること。つまり、身体のウイルス耐性を高めるための“キホンの栄養対策”をすることが大切なのです。
そこでこの記事では、免疫力アップに効く食材をご紹介!
コロナ予防としての食材がない今、代替案としておすすめしたい食材たちをピックアップしてみました。
コロナ予防の”特効薬”的な食材はない
新型コロナウイルス感染症を予防するための“特効薬”的な食材は、現時点でありません。さまざまな研究が進められていますが、まだどの食材がコロナに効くかは解明されていないのが現状。
じゃあ、コロナ予防の食材を紹介した記事があるのはなぜ?
コロナ予防の食材は無いはずなのに、あるかのように紹介している記事がある理由は3つ。
- 自分のメディアのPV数を稼げるから(読者に読まれる記事にしたいから)
- スーパーや飲食店のメディア記事の場合は、経済効果が狙えるから(紹介した商品が売れるから)
- コロナ予防=免疫力アップだと勘違いしたまま記事を書いているから
こうした理由から、あたかも「コロナ予防に効く食材がある」かのような記事が出回っているわけです。
でも、残念ながらコロナ予防の特効薬的な食材は、現時点では“無い”のが真実。
「コロナ予防の食材」と「免疫力アップの食材」は別問題
ネット上には、「コロナ予防の食材」=「免疫力アップの食材」のように書かれた記事があります。
しかし、コロナ予防と免疫力アップは全くの別問題です。
ここで少し立ち止まって、次の質問について考えてみてください。
答えはNOです。
その証拠に、お年寄りよりも免疫力の高いはずの若者が、次々にコロナ感染していますよね。まさか感染した若者の全員が「免疫力が低下していた」なんてことはあり得ないはずです。
つまり、どんなに免疫力が高くても、コロナウイルスの感染力が強すぎて感染してしまうというのが、本当のところでしょう。
\未知のウイルス・コロナの感染力をインフルエンザと比較してみた/
新型コロナウイルス | インフルエンザ | |
潜伏期間 | およそ5~6日 | およそ1~3日 |
無症状感染 | ~60% | ~10% |
無症状感染時のウイルス量 | 多い | 少ない |
感染力を示す例 | 密な空間内であれば、距離によらず、
たった5分の会話で感染するリスクあり |
感染者から約1~2メートルの距離で感染するリスクあり |
(参考:新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省)
感染者と一定の距離を保てば感染を防げるインフルエンザに対し、密閉空間内で一緒に過ごせば、その相手との距離にかかわらず、たった5分話しただけでも感染リスクのあるコロナ…。
両者を見比べてみると、明らかにコロナの方が感染力が強いことがわかりますよね。
これだけ感染力のあるウイルスですから、やはり免疫力を高める食材を摂るだけでコロナ予防ができるなんてウソ。
コロナ予防の代替案!大切なのは免疫力アップの食材を摂ること
コロナ予防に直結する食材はありません。そして、免疫力を高めるための食材を摂ること=コロナ予防になるというのは真実ではありません。
だからといって、ジャンクフードばかり食べて免疫力をダウンさせるのも得策とは言えません。なぜなら、免疫細胞が弱ると、あらゆるウイルスを体内に取り込むことになるからです。
\免疫細胞って?/
コロナ予防に直結する食材はない。でも、ほかのウイルスと戦うための免疫力をパワーアップする食材ならある。だから、今できることとして、最低限、免疫力を高める食材を摂りましょう!ってことです。
免疫力アップに効く食材【直接のコロナ予防効果はない】
本章では、免疫力アップに効く食材をご紹介!「現時点では、直接のコロナ予防効果はない」ということだけ、最初にことわっておきます。
ただ、免疫力を強くすることで“健康”の土台はつくれます。ウイルスを撃退するチカラ、ウイルス感染しても早く回復するチカラが欲しければ、今のうちから次の食材たちを摂取しておくのがおすすめ!
ビタミンDを含む食材「きのこ」「魚」「卵」「乳」
「きのこ類」「魚類」「卵」「乳製品」はビタミンDを多く含み、免疫力アップに効く食材です。ビタミンDには“抗微生物ペプチド”というウイルスを取り除くための成分を生成する役割があります。
実は、コロナウイルス感染者の多くは体内のビタミンDが不足しているという研究報告も。現段階で、ビタミンDの摂取がコロナ予防に効くと断言はできませんが、免疫力アップにいい食材なのは確かです。
\コロナとビタミンDの関係を示す研究の報告動画/
\免疫力アップに効く!ビタミンDを多く含む食材ランキング/
食材(大区分) | 食材(小区分) | ビタミンD量(㎍)/100g | 一日の摂取量目安 | |
きのこ類 | 第1位:きくらげ | 85.4㎍ | 乾燥10個(5g) | |
第2位:しいたけ | 12.7㎍ | 大1個(5g) | ||
第3位:まいたけ | 4.9㎍ | 1パック(100g) | ||
魚類 | 第1位:あんこうの肝 | 110㎍ | 1人前(60g) | |
第2位:しらす干し | 61.0㎍ | 大さじ1杯(5g) | ||
第3位:紅鮭 | 33.0㎍ | 生1切れ(80~150g) | ||
卵 | 第1位:鶏卵の卵黄 | 5.9㎍ | 生1個(16g) | |
第2位:うずらの卵(全卵) | 2.5㎍ | 全卵1個(10~12g) | ||
第3位:鶏卵(全卵) | 1.8㎍ | Mサイズ・全卵1個(60g) | ||
乳製品 | 第1位:牛乳 | 0.3㎍ | コップ1杯(200g) | |
第2位:パルメザンチーズ | 0.2㎍ | 大さじ1杯(6g) | ||
第3位:カマンベールチーズ | 0.2㎍ | 1切れ(18g) |
(出典:公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」より)
\ピックアップレシピ/
■しいたけと鮭のガーリックバター醤油炒め
<材料>
紅鮭(甘鮭)…1切れ
片栗粉…大さじ1杯
<調味料>
すりおろしニンニク…小さじ1杯
みりん…小さじ1杯
うすくち醤油…小さじ1杯
サラダ油…小さじ1杯
有塩バター…小さじ1/2杯
<手順>
- あらかじめ解凍しておいた紅鮭の両面全体に片栗粉をまぶす。
- しいたけのヘタ(石づき)を手で抜き取り、かさの部分を薄切りにする。
- フライパンにサラダ油を入れる。
- フライパンが温まったら、紅鮭をそっと入れる。
- 紅鮭に火が通ったら、しいたけを投入。
- 料理酒、ニンニク、みりん、うすくち醤油の順番に調味料を注ぎ入れる。
- 最後にバターを入れて、紅鮭としいたけと絡めたら完成!
ビタミンAを含む食材「レバー」「魚介類」「チーズ」「バター」
免疫力アップに必要な栄養素・ビタミンAを含む食材も摂取しておきたいところ。ビタミンAは、「lgA抗体」と呼ばれる粘膜の免疫細胞をつくる大事な栄養素です。
身近な食材としては、「レバー」「魚介類」「チーズ」「バター」などがビタミンAを多く含んでいます。
また、いくつかの野菜からもビタミンAが摂れるので、上手に組み合わせて食べるのがオススメ!
\免疫力アップに効く!ビタミンAを多く含む食材ランキング/
食材(大区分) | 食材(小区分) | ビタミンA量(㎍)/100g | 一日の摂取量目安 |
レバー類 | 第1位:豚レバー | 17,000㎍ | スモークされた状態で1食分(100g) |
第2位: 鶏レバー | 14,000㎍ | 生1人前(100g) | |
第3位:豚レバー | 13,000㎍ | 生1人前(100g) | |
魚介類 | 第1位:うなぎ | 1,500㎍ | 蒲焼きを1串(100g) |
第2位:銀だら | 1,500㎍ | 生1切れ(130g) | |
第3位:ほたるいか | 1,500㎍ | 生1杯(6g) | |
チーズ | 第1位:マスカルポーネチーズ | 390㎍ | 大さじ1杯(13g) |
第2位:チェダーチーズ | 330㎍ | スライス1枚(18g) | |
第3位:プロセスチーズ | 260㎍ | 1切れ(18g) | |
バター | 第1位:有塩バター | 520㎍ | 大さじ1杯(12g) |
第2位:食塩不使用バター | 800㎍ | 大さじ1杯(12g) | |
第3位:発酵バター | 780㎍ | 大さじ1杯(12g) | |
野菜類 | 第1位:しそ(大葉) | 880㎍ | 生の葉10枚(7g) |
第2位:モロヘイヤ | 840㎍ | 生の茎・葉1束(100g) | |
第3位:にんじん | 720㎍ | 生・皮と根つき1本(150g) |
(出典:公益財団法人 長寿科学振興財団「健康長寿ネット」より)
\ピックアップレシピ/
■銀だらの大葉チーズバター焼き
<材料>
チェダーチーズ…スライス1枚
大葉…5枚
<調味料>
サラダ油…小さじ1杯
塩こしょう…ひとつまみ
<手順>
- フライパンにサラダ油を注ぎ、温まったら銀だらを投入。
- 銀だらの両面に火が通ったら、チェダーチーズを乗せる。
- チーズが溶けてきたら、バターを入れる。
- 塩こしょうをひとつまみふりかけて味を整える。
- 大葉5枚を細切りにする。
- 銀だらを皿に盛りつけ、大葉を上にまぶしたら完成!
腸内環境を整える発酵食材「ヨーグルト」「納豆」「ぬか漬け」「みそ」
発酵食材として挙げられる「ヨーグルト」「納豆」「ぬか漬け」「みそ」も免疫力アップ食材のひとつ。わたしたちの免疫細胞は、実にその75%が“腸内”でつくられています。
極端な話、腸内環境が良ければ免疫力があり、腸内環境が悪ければ免疫力がなくなるということ。ここで挙げた発酵食材たちは、良好な腸内環境をつくり、免疫力を高めてくれるのです。
これらの発酵食材には「腸内活性菌」という“生きて腸まで届く善玉菌”が含まれています。多くの善玉菌は小腸に届く前に死んでしまいますが、発酵食品に含まれる菌類は非常にパワフル。
直接的なコロナ予防効果はなくとも、基本の免疫力を装備するために「ヨーグルト」「納豆」「ぬか漬け」「みそ」を献立にプラスしていきましょう。
\免疫力アップにおすすめの発酵食品たち/
■ヨーグルト部門:Yakult1000(ヤクルト)
生きて小腸まで届く乳酸菌「シロタ株」が100ml(1本)に1000億個も入った優秀ドリンクです。ヤクルト1000は機能性表示食品で、睡眠の質を高めたり、ストレスをやわらげたりすることも可能!
ヤクルトの公式HPから宅配してもらう形で飲めます。クレジットカード決済もOKなので、腸内環境を整えて免疫力をパワーアップしたい方はぜひ。
■納豆部門:くめ納豆 味道楽(ミツカン)
納豆嫌いでも「ダシの旨み」で克服できちゃう、くめ納豆。国産大豆を発酵させたコク深い味わいで、たくさんの生きた乳酸菌を摂取できる逸品です。
大豆は良質なタンパク源にもなるため、エネルギッシュな毎日を送りたい方にもおすすめ。なんでも、400回混ぜてから食べると「最強にウマイ納豆」を堪能できるそうですよ…♪
(スーパーに「くめ納豆が売ってなかった…」というアナタへ|amazon)
■ぬか漬け部門:TVで紹介された「発酵ぬかどこ」
ぬか床に使われる「米ぬか」には、腸内の老廃物を掃除してくれる食物繊維がたっぷり。また、ストレスが溜まることで生じる活性酸素を鎮めるはたらきもあり、身体の酸化を防いでくれます。
コロナ禍の影響による在宅ストレスが多いアナタにはぴったり。どうせなら、NHKニュース「おはよう日本」で紹介されたぬか床で、自家製ぬか漬けを作りましょう♪
(超簡単!ズボラOK!1000円ポッキリで買える「発酵ぬかどこ」|楽天市場)
■みそ部門:天皇に献上された伝統の「こだわり味噌」(日田醤油)
みそには、タンパク質、ビタミンB2・E、食物繊維など免疫力アップにいい栄養素が詰まっています。これらの栄養素を含む大豆由来食材として「油揚げ」もありますが、その栄養価はみその1/2以下。
そんなみそを美味しく摂り入れるなら「こだわり味噌」がイチオシです!“これまで食べてきたみそは、みそじゃなかった…!”と思うほど美味しいので、長く愛用できるはず。
(楽天ランキング1位を守り続ける「こだわり味噌」で、本物のみそを味わう|楽天市場)
便秘がちなアナタは「こんにゃく」や「こんにゃくゼリー」で腸内環境を整えるのもアリ。便秘したぶんだけ老廃物が腸内に溜まってしまい、結果として免疫力ダウンを招いてしまいます。ご参考までに!
免疫細胞を活発にする食材「かつおぶし」「豚もも肉」「豚レバー」「あおのり」
免疫細胞を活発にする食材として「かつお節」「豚もも肉」「豚レバー」「あおのり」なども挙げられます。免疫力のある状態=免疫細胞が活発にはたらいている状態なので、これらの食材はマスト!
この“免疫細胞を活発にする食材”にはセレンというミネラルが含まれています。1日に摂取したいセレンの量は男女で少し違っていて、
- 18歳以上の男性…30㎍
- 18歳以上の女性…25㎍
となります。
\免疫細胞を活発にする!セレンを多く含むおすすめ食材/
食材 | ビタミンD量/100g |
かつお節 | 320㎍ |
豚レバー肉 | 67㎍ |
豚もも肉 | 23㎍ |
あおのり | 7㎍ |
これらの食材は1度にたくさん食べることはむずかしいので、組み合わせて摂取したいところ。
たとえば、
- かつお節を1パック、お好み焼きや焼きうどんにふりかけて食べる
- 豚レバーの焼き鳥を2本食べる
- 豚もも肉1枚をポークステーキにして食べる
- あおのりを、お吸い物にふりかけて食べる
こんなふうに工夫するのがおすすめです。また、セレンはビタミンEと一緒に摂取すると、免疫細胞のはたらきをより活発にしてくれます。
そして、たらこ、アボカド、うなぎなどはビタミンEの含有量が多め。
セレンとビタミンEを組み合わせて食べるなら、
-
- 豚もも肉ステーキの付け合わせに、アボカドスライス
- うなぎのトッピングは山椒の代わりに、あおのり
こんな感じで同時に摂取できれば最高です!
ゆくゆくは、摂取した食材がコロナ予防に繋がるかも:まとめ
この記事で紹介した食材は免疫力を高めるもので、直接コロナ予防に効くものではない。
そうお伝えしてきました。
ただ、ゆくゆくは、この記事で紹介した食材がコロナ予防に繋がるかもしれません。
なぜなら、次のような事実があるからです。
- 免疫力の弱い人は健康体とは言えない。
- 健康体ではない人は、コロナ以外のウイルスにも感染しやすくなる。
この先、
「コロナ感染者の回復速度は、自己免疫の強さによって個人差がでる」
このようなニュースが発表されることも大いに考えられます。なにせ未解明な部分の多いウイルスなので、特効薬が見つからなければ、各々の免疫力に頼るほかなくなるでしょう。
それなら、「直接コロナを予防できないならいいや…」ではなく「コロナ予防の代わりに、今のうちから免疫力を鍛えておこう」と考えたほうが得策です。
大変なご時世だからこそ、今できることを考えましょう。
ぜひ、今日からアナタも免疫力アップにいい食材を摂っていってくださいね!
- レイ
元風俗嬢、フリーライター、作家 - 東京都出身。
2012年より風俗嬢としてイメクラ、デリヘルに在籍。ランキング1位・月収3ケタをマークし、2017年より風俗ライターに転向。
現在は、風俗メディアへの寄稿に限らず、美容、恋愛、転職などの幅広いジャンルで執筆中。
SE0検索順位1位、出版賞の獲得実績あり。
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